Report Miyako Tokuyasu
今回のインカレ予選となる関東支部選抜大会は、鎌倉と逗子の総出艇数29で行われた。このうちインカレの本戦に出場できるのは、1/3の10名と聞かされていた。 インカレは、学生ボードセイラーの一番メインのレースで出場権を得るために当然この支部戦にも皆、力が入ります。 有力選手はと言うと、関東学院大学の高木未散はインカレシードの為、支部選には出場せず期待されるのは、新人戦で優勝した桜美林大学2年の清水緑。そして、強風セイラーの関東学院大学3年の増田由衣、安定した走りを見せる同じく関東学院3年の青木紗弥香と逗子をホームゲレンデとする横浜市立大学3年の浅野明子である。この辺の絡みがどうやら見どころのようだ。他にも桜美林2年の平井友美子も当然上位に食い込んで来るだろう。 私、桜美林2年の徳安都は、皆からボーダーラインと言われていたので、支部選を通過することが目標だった。 |
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初日は、北風が最大10m/s程の強風の中3レースが行われた。
レディースにとっては、サバイバルレースである。半分位の選手がリタイア、レスキューされる選手もいた。 そんな中やはり強風に強いのは我らウィリー軍団であろう。1レース目は清水、2レース目は増田、3レース目は青木がそれぞれピンを取り、ウィリー軍団が1位を独占した。 私は、1レース目は8位と健闘したものの、あとはミスをして失格となったり、沈しまくりでフィニッシュできるのかと思う程さんざんなものでした。 2日目、昨日とはうってかわって南風の無微風。気温も昨日はドライスーツを着ていたと思えば、今日はショートジョンでも暑いと言うほど差があった。 午前中は無風に近く、明らかにレースの出来ないようなコンディションであった為、Z旗がなかなか上がらずウエイティング状態が続いていた。ところが、海上本部長の山梨サンは、風が無くてもとりあえず選手を海に出すと言い始めた。まさかとは思ったが、さすがに気合いの入った山梨サンだけにその言葉通りにほとんど風の無い中、私達は海に出ることになった。スタートラインに着くのに20分以上もかかり、やっとレースが開始となった。 レースが始まる頃になると少しずつブローが入って来て、そこそこ安定した南風の中スタートした。 海面は、基本的に右と左にブローが入り、それらをどう上手く使えるかが勝負の別れ目となった。 4レース目は、多くの選手がスタート後そのままスタボーで左海面に突っ込み、ブローをとってアプローチまで延ばすパターンが速かった。このレースは、青木が1位、そしてここで微風に強い浅野が2位となる。 5レース目は、皆が左海面を攻める中、浅野が1人で右海面へ突っ込みほぼ独走で1位をとった。青木は、リコールを解消しポートスタートしたのが幸いし、右海面を上手く使い2位でフィニッシュした。 6レース目は、右海面をチェックし始めた選手が多い中、左海面の奥まで突っ込んだ青木が1上を取り、そのまま独走しトップフィニッシュした。 この微風3レースが、大きく順位を入れ替える結果となりました。 |
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順位・氏名 | 大学名 |
1位 青木紗弥香 | 関東学院大学 |
2位 浅野 明子 | 横浜市立大学 |
3位 清水 緑 | 桜美林大学 |
4位 増田 由衣 | 関東学院大学 |
5位 平井友美子 | 桜美林大学 |
6位 成沢 牧 | 文教大学 |
7位 木学 卓子 | 慶応大学 |
8位 小野寺 愛 | 上智大学 |
9位 上野 玲 | 上智大学 |
10位 徳安 都 | 桜美林大学 |
このリザルトをご覧のように、我ら桜美林大学・関東学院大学のレディース支部選出場メンバーは、見事に全員がインカレ出場の権利を獲得することが出来たのです。 しかし、この結果に皆も私も満足していません。インカレでは、沖縄をエンジョイすると共に、満足のいく結果が出せる様に頑張りたいと思います。 |