Report Sayaka Aoki
1999年第22回全日本学生ボードセイリング選手権大会(インカレ)は、今年、3年間続いていた沖縄オクマではなく、寒い寒い浜名湖で行われた。 全国の予選を勝ち抜いてきた男108名、女34名の計142名が、それぞれの思いを胸に秘め、全力をかけて戦った。 さて、今年のインカレキング・クィーンになるのは、いったい誰なのか? 我が、関東学院大学からは、男4名、女4名の8名、桜美林大学からは、男1名、女3名の4名が、戦いに挑んだ。
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11月30日、レース初日、やっぱり冬の浜名湖。寒さも厳しいが期待通り(?)のプレーニングコンディション。男女共に3レースが消化された。 風のピークは、昼過ぎ。暴風とは言えないがmax10m/sec前後の風の中、上位をしめたのは・・・ プレーニング風域の艇速ピカイチの山梨崇仁(関東学院大4年)、各レースの1位は逃しているものの、着実に上位を走り、初日1位!それに続くのは、関西で熱く燃え、髪の色も赤く燃えている男、小川圭亮(神戸大4年)、今年の小川は、確実に1位を狙い定める鋭い目!! 3位には、得意は微風だけじゃないぜとばかりに(白髪)をなびかせる平生健志(東海短大3年目)と、オリンピック候補にも選ばれているシャイな上野幸治(甲南大4年)。 女子は、と言うと・・・ 自他共に認める優勝候補、高木未散(関東学院大3年)、シドニーオリンピック候補という高い目を持った彼女は、やはり不動の3本連続1位! 2位は、(日本一?)負けず嫌いの清水緑(桜美林大3年)と、4年になってもがんばる女、マイペース野口加代子(鹿屋体育大学4年)が同ポイントで続く。 3位は、関西で、がんばる女の子、島野佳代(同志社大3年)。 |
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12月1日、レース2日目。何処を見ても探しても風が無い! ポカポカ天気の浜名湖君。今日は、のんびり休憩か?いつまでたっても、風が無い。選手達は、写真を撮ったり、御飯を食べたてリラックス。 だがしかし、明日は西高東低が、ばっちり決まり、吹き荒れるとの予報。嵐の前の静けさなのか? 結局、2日目、レース無し。 |
12月2日、レース最終日。期待とは裏腹に、いったい何処に風が?? 曇り空の下、それでもZ期は揚げられる。10:00スタート。予定通り。風は1〜2m/secのひたすらパンピング風域。若い力を振り絞り、セイルの音が鳴り響く。そして、この風域、やっぱり速いぞ、平生健志(東海短大3年目)が、1位でフィニッシュ。 5レース目、除々に風が上がってはきているが、それでも3〜4m/secといったところ。またもや、疲れにむち打ってパンパンパンパンパンピング。 6レース目、おや!だいぶ風が上がってきたぞ!陸上本部の情報では6m/sec前後の風。しかし、選手達は、レース終盤に近付き、それぞれ集中し何かを考えている。 レース開始。風はだいぶ安定しているものの、フレフレの浜名湖海面に油断は許されない。この、レース中突然、12〜13m/secのブローが!お?予報通り、これから暴風が吹き荒れるのか?風が吹いてくると予想し、女子は、この6レースをもって終了。が、しかし、男子はもう一レース。 この時点での男子の順位は、平生健志(東海短大3年目)15p、上野幸治(甲南大4年)16p、山梨崇仁(関東学院大4年)20p、さー誰がキングの座を勝ち取るのか?? 7レース目、またもや風は、、期待はずれ。プレーニングはするものの、思ったほどの風は無い。 しかし、既に終了したレディースと応援に駆け付けた人達に見守られ、108人がスタート!! 1上を取ったのは、甲南大の星、上野幸治(甲南大4年)。それを、必死に追いかける山梨崇仁(関東学院大4年)。あっれ〜?もう一人の優勝候補、平生健志は? いたいた、これはやばいぞ、そんな所に・・・ 上ー下。山梨が上野を追い抜き、ダントツ1位で下マークを回航。しかーし、この山梨を関西勢が追ってくる。色男、上野幸治(甲南大4年)。赤髪、小川圭亮(神戸大4年)。大会前は、優勝候補ナンバーワンだった、藤井哲生(滋賀大4年)。この3人が、関西の意地を見せようと、山梨の前に入り込む。 結局、フィニッシュは、上野幸治(甲南大4年)。最終レースを1位で飾り、インカレチャンプ決定。 レディースの結果は、やっぱり高木未散(関東学院大3年)がダントツ1位。2位には、妖しく微笑む南純愛(中京女子大3年)。3位は、5位まで同ポイントと苦戦を勝ち抜いた清水緑(桜美林大3年)。 |
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